
人事異動の辞令を受けると何を考えますか?
数か月前に久しぶりの人事異動の辞令を受けました。20年以上の勤続年数を考えれば異動回数自体は多くも少なくもないかもしれませんが、それでもまず考えるのは誰のための人事だろうかということです。
前回の異動は2016年でその異動は兼務でしたので、実質完全な異動は15年ぶりということになりました。
それまで所属していた部署でうまくいっていた場合はなおさらですが、自分自身で考えることと人事から見た目線はどちらが正しいかは別として全く違います。
異動するということは転職とは違いますが、それまでの部署でうまくいっていた場合は、気持ちを切り替えることが難しいですし、これからの部署で同じように上手くいくとは限りません。
その不安をどう抱えてどう消化していけるか考えてみました。もし異動で戸惑っている人がいれば参考にしてみてください。
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メールの整理
一つの部署に長くいると社内外のメールのやり取りも連続性があって、経緯を残しておくために削除せずに残していることも多いのではないでしょうか。
私は営業部門にいたのですが、1日に300件~400件くらいのメールを受信していてどうでもいいメールも多いのですが、重要なメールもあり捨てずに残していました。
いつの間にか容量を圧迫していて、捨てなくてはと思いつつも別フォルダに移動させたりしながら残していました。
異動先は今までとは業務的に全く引きずらない部門に異動したこともあり、後任に必要な情報を引き継いだ後は、思い切って全てのメールを削除しました。
遡ってメールを眺めることもなくなりますので、目の前のことに気持ちが切り替わります。
大したことではないように思えますが、もし実践していないのであれば、業務の引き継ぎで影響がない部分で思い切って削除してみてください。
少しは未練が断ち切れるのではないでしょうか?
書類の整理
書類も必要かどうかは別として、想い出のある資料は何故か捨てられなかったりしないでしょうか?
大きなプレゼンをした時の提案資料とか勉強会の資料等の自分で手間暇かけて作った資料は毎年暮れの大掃除の時に眺めては捨てずに残したせいで、いつの間にか中々の量になっていました。
「1年使わなかったら捨てる」とよく言われますが、仕事だと年に1回の作業もあるのでもう少しとっておきたいと思うのですが、異動したとなれば1年に1回の作業も今後はすることはないので、バッサリと捨てましょう。
開けていないダンボールの中の書類の山はそのままシュレッダーか溶解処理してしまえば、どうせ見返していないものなので何があったかも忘れてスッキリできます。
実際に引き継いだ資料以外は全て廃棄したら、今の部署では、極力ペーパーレスにしているので、紙を増やさない仕事を実現しています。
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異動で失敗する例
異動でうまくいかない人をたくさん見てきましたが、共通することがいくつかあります。いくつか挙げてみます。
後任者に介入してしまう
以前に営業から異動した社員がいつまでたっても自分が肩入れしていた顧客とメールのやり取りや後任に黙って懇親会を行ったりしていました。
結果、後任と顧客はうまくいかず間に入って調整したことがあります。
後任は営業として優秀だったので、いかに前任が分をわきまえない行動だったかが分かります。
異動してしばらくはどうしても前の部署のことが気になるのは仕方ないですが、後任のやり方もあるので、違うと思っても介入しないことです。
口を出している間は、自分自身が気持ちを断ち切れていないということですので、意識して自覚して行動するといいでしょう。
以前のやり方を引きずってしまう
長く同じ部署にいると自分自身の仕事のやり方、上司の指示の仕方がパターン化されていて、それに慣れ切ってしまうとそれが正しいやり方だと錯覚してしまいます。
勿論、間違っているわけではないですが、唯一の正しい方法でもありません。郷に入っては郷に従え、ということで新しい指示のされ方に流されてみるとよいのではないでしょうか。
よくあるパターンですが、指示されたことに対して、「今まではこうだった」とつい口走ってしまうことです。
上司はこういう言葉には非常に敏感ですので、まっさらな気持ちで受け止める部分は持ち合わせておきたいところです。
異動先の同僚に溶け込もうとしない
不本意な異動であったり行きたくない部署への異動だと、それは態度や表情にも表れます。
異動先に不満があると、その部署の社員に問題がなくともそのスタンスは間違いなく伝わってしまいます。
このコロナ禍であれば、行きたくない飲み会もありませんし、お昼も一緒に食べる必要もないですが、仕事を円滑に進めていくための最小限の会話やコミュニケーションは必要です。
無理やりにとは言いませんが気持ちの持ち方ひとつで自分も相手も変わる部分ありますので、少し肩の力を抜くことも必要です。
サラリーマンだと、多かれ少なかれ人事異動は経験すると思います。慣れて居心地が良かった部署だったりすると、少なからず動揺したり何故?と思ったりもすると思います。 異動はその会社の中でのキャリアを形成するため、色々な経験[…]

水が合わなければ転職という選択も
それでも異動先で合わない理由は何でしょうか?
上司でしょうか。あるいは同僚との人間関係でしょうか。業務内容も要因の一つになるかもしれませんが、異動すれば仕事の内容が変わるのは当たり前なので、そこは受け入れる気持ちを持たざるを得ません。
経験上、1年くらいはゼロベースでがんばってみてもいいと思います。でも無理だと思ったら上司に相談して異動を希望するのも選択肢としてありだと思います。
かといって、普通は前の部署には戻れませんので、次の部署でも同じような気持ちになるかもしれません。
もし、一つの仕事だけしかやりたくないのであれば、そういった条件で働ける職場に転職を考えてみてもいいと思います。
自分自身も今異動してそういう気持ちで働いていますが、最近は少し肩の力を抜いて働いています。
コロナ禍ではうまくいかないこともあるかもしれません。焦らず頑張りたいところです。
転職で、サイトに掲載されていない【非公開求人】を活用する方法とは?
ただ転職を考えるにしても、当たり前ですが水面下で焦らず探すことです。今一瞬の気持ちに支配されて仕事をやめてしまってはきっと後悔します。
転職サイトで自分自身のニーズを確認したうえで、今の会社と天秤にかけるくらいの気持ちでいればいいのです。
もうじき辞めることを決めた上で日々仕事をしていれば、今の会社では何も成果はないかもしれませんが、退職するまで給料をもらうだけのところと割り切ってみましょう。

