
こんちにはタナです。今日も順調に猫と遊びながら夜更かししています。
このコロナ禍の中で人事異動を受け、長らく在籍した営業部門を離れましたが、その後間もなく元部下2名から退職するとの報告を受けました。
その中の一人は一番長く一緒にやってきた部下で二人で組んだ仕事で飛躍的に業績を上げたということもあり、少々ショックでしたが、コロナ禍の中で、上司が変わって方針も変わってしまい、営業軽視の方針になっているようで早々に見切りをつけたとのことでした。
退職の報告を最初に聞いた時はそういう背景もあったので、引き留めようとは全く思わなかったのですが、次は決まっているのかということだけが心配でした。
でもそれは杞憂に終わりました。数か月転職活動をして、条件はほぼ変わらず、正社員で無事採用が決まったとのことでした。
そういった上手くいくケースもありますが、中々終わりが見えないこのコロナ禍の不況の中で、転職をすることのメリットとデメリットについて考えてみます。
「今勤務している会社を辞めたいが迷っている」
「コロナ禍の状況で次が見つかるか心配」
そんな気持ちの方に向けて書いています。
10年以上、新卒、中途の会社の最終面接の面接官をしている経験もありますので、そんな視点も織り交ぜながらお話しします。



なぜ辞めたいのか?
コロナ禍で自分の会社の業績が落ち込んで将来性を不安に感じていませんか?
あるいは、コロナ禍を気にテレワークの導入など働き方改革をしている企業を横目に自社は立ち遅れていると思っていますか?
コロナ禍のせいで世界中が不況で不安でグレーな世界に見えるかもしれません。
今までは漠然としていた、もしくは深く考えてこなかったことに向き合うタイミングが来ているかもしれません。
しかし、自分自身が辞めたい理由が明確かどうか少し時間をおいても変わらないか確認してみてください。
一時の感情の場合であれば、この時点ですぐの転職は辞めたほうがいいです。
今この記事を読まれている人は、仕事を辞めたい、転職したいと思っている方が多いかと思います。 では、どういう理由で退職を考えていますか?つい最近人間関係のトラブルがあった、あるいは適正に評価されていない、もしくは会社の将来性が[…]
自社の業績を分析してみましょう
まだ新人というわけでないなら、自分自身の勤めている会社の経営状況は把握しているでしょうか?
これはコロナ禍の影響が出始めた3月あたりからの前年同月比を見ていけばわかるはずです。
もちろん、前年比を割り込んでいるからと言ってコロナ禍の影響を受けているとは一概には言えません。
単純にその会社の業績が落ちているだけなのに、コロナ禍がマスクしてしまっている可能性もあります。
もし判断がつかなければ管理職以上の上司か営業さんに聞いてみると理解が深まるでしょう。聞く相手選びは重要ですが。。
【Point】業績が悪くないなら焦る必要はない
転職したい業界の未来は明るいか?

さてこれから転職しようという時には、次のステップとしてどういった業界で働きたいのかを決めていますか?
もし決めているのであれば、まだしばらく影響があるであろうコロナ禍で影響がある業界なのかインパクトは小さいのかを確認しておく必要があります。
コロナ禍でなくとも隣の芝生は青く見えるものです。実際に転職してから後悔しないためにも今いる業界よりも安定しているのか?もし同じ業界だとしたら自分のいる会社よりも環境が良いのかは情報収集すべきです。
今勤めている会社にも何人もの出戻りの社員がいます。そのうち3人は私が頼まれて会社側に掛け合って戻してもらった人間です。
共通することは、お互い同年代なのですが、30代前半で一度飛び出していて次の会社でうまくいかなくて彷徨っていました。
【Point】「とにかく辞めたい」だけでは後悔する
転職活動は並行しているか?
辞める気がなくても一度転職サイトに登録して自分の価値を測ってみることは重要です。
退職すると聞かされたことは直属の部下でなくても、今までに結構ありますが、時々「その後のことは決めてない」という人がいます。
もちろん本音かどうかは分かりません。本当だとしたら余程この会社が嫌なんだろうということになりますが、例えそうだとしても1分1秒我慢できないということでなければ、「辞める前に」転職活動はしてみてください。
そこそこキャリアを積んでいれば、それなりに職務経歴書に書ける実績も増えてくるはずです。
元部下の話ですが、営業として新規開拓を中心に毎年好成績を残しました。またストロングポイントが明確で、業界が同じなら間違いなくどこでも活躍できる人材でしたし、業界が違っても営業としての強みも弱みも自己分析できていたので通用しないということもないでしょうし、自分が活躍できない職場は選ばないと思います。
【Point】自分の強みを分析して転職活動を並行させる



自分のキャリアを振り返ってみて
職務経歴書も色々な実績やキャリアが書けるかということを話しましたが、もう一歩踏み込んでみます。
もし転職する自信があるとしても、自分のキャリアが今いる会社限定の実績やキャリアでないか振り返ってみてください。
新しい会社に転職した後にも役に立てるスキルかどうかということです。
営業を例にすると、御用聞き営業で物販が主だった営業マンが、ITソリューションの提案営業が主の会社にトライするのは、無理ではないですが即戦力になれるかは微妙ですよね?
新しいことに挑戦する場合は別ですが、自身のキャリアを活かすのであれば、応募要件を雑に受け止めないようにすることです。
採用の面接官をしていると言いましたが、一次面接に同席すると志望動機がぼやけていて、質問を深堀するとHPも見ていないことが分かるような人もいますので、何故その会社に行きたいのか明確な意思表示があるといいですね。
エントリーを数撃ってたまたま面接に漕ぎ着けた人はすぐわかります。
【Point】外に出ても通用するキャリアか確認してみる
転職サイトに掲載されていない【非公開求人】の紹介を受ける方法は?
新型コロナウイルスの感染拡大で国内の色々な産業がダメージを受けました。職種としては営業の多くは人と接する仕事でもありますので、この数か月は中々活動もままならない状態であったと思います。 今後、「withコロナ」と言わ[…]
転職後を想像できるか?

面接をしていて、履歴書を見ていると「転職貧乏」を多く見てきました。
学歴も良くて、新卒入社は正規雇用だったのに、そこを辞めてからは転職を繰り返し、在職期間もだんだん短くなって雇用条件も悪くなっている例です。
今この記事を読んでいる方は、転職しようか迷っている方だと思います。コロナ禍では求人に対しての競争率も高くなる傾向にあります。
転職後の賃金等の条件面、職場環境も含めて現状と天秤にかけてみてください。私ならコロナ禍でも社員を守ってくれるテレワークの制度が形式的ではなく実行されていることは必須でしょうか。
人間関係の問題は難しいですが、次の会社で恵まれるとは限りませんので、面接時の質問で少しでも感じ取れるといいのですが。
【Point】転職貧乏にならないよう条件面を見極めることが重要
まとめ
今勤めている会社のことを慮っても、何かあったら必ずしも会社は守ってくれる保証はありませんので、辞めるかもしれない会社のことは考えなくて大丈夫です。
どんな動機であるにしても自分や家族のことだけを考えて落ち着いて行動しましょう。
もしどうしても急ぐ必要がなければ、コロナ禍では転職後にその先で何が起きるかもわかりませんので、じっくりと時間をかけて転職活動をしてみてください。
元部下もいいエージェントさんに巡り合ったようで、かなり親身にサポートしてもらったこともあり転職していきましたが、転職して良かったと言えるかどうかは少し時間が必要だと思います。
私自身も様々な理由で転職検討中ですが、こんな時代ですので自分ファーストで行きたいですね。
