中途採用面接を上手く乗り切る人と失敗する人の違いは?

最近、社内体制の変化(良い意味ではなく)もあり、退職者が増えてきました。コロナ禍で将来が見えなくなって辞めたくなる人も多いのだろうと思います。

会社によって、採用面接の面接官は決まっているのかもしれませんが、勤めている会社では、書類審査と1次面接までを採用部門の管理職が行い、最終面接(2次)を執行役員と採用部門以外の部門長の中から持ち回りで行っています。

社員の出入りが少ない時は、面接の機会も少ないのですが、それでも月に1回はある感じです。

ここ最近は、自部門での退職者が出てしまったこともあり、1次面接を連日行っています。並行して最終面接の設定もされており、3月から4月にかけては週に数回は面接の予約が入っている状況でした。

中途採用の面接をかなりの頻度で行っていると、面接をパスする人とそうでない人にはそれなりの傾向が見えてきます。

もう10年以上、中途採用面接に携わっている立場で気になった点をピックアップしてみます。

最終的には、面接は一人の面接官が決めるわけではないので絶対はありませんが、転職を検討している場合の参考に少しでもなればと思います。

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自己紹介で見るポイント

会社によって異なると思いますが、勤めている会社では面接の最初に過去の職歴を説明してもらうことになっています。

冒頭に必ずこの流れなのですが、この説明の印象でほぼ合否が決まってしまいます。正確に言うと、この段階で難しいと感じた人は、最後まで面接して、採用したいという印象には変化しないことがほとんどである、という意味です。

何故か?

職歴が多ければスラスラ暗唱できなくてもいいですし、ノートを出してもらっても構いません。でもこの段階で面接官にシンプルに分かり易く伝える能力があるかどうかを見てしまいます。

ダメなパターンの典型は、この職歴の説明で長い時間を使われて、且つ特にこれといったアピールポイントもないケースです。

複数の会社の職歴がある場合は、強弱をつけて説明するといいと思います。

ただ職務経歴書に書いているのに全く触れなかったりすると、どちらにしても後で質問されることが多いのでその点も注意点です。

退職理由を聞かれたら

たまたまなのか、よく耳にするのが「40歳を機に」とか「在籍20年を区切りに」というフレーズです。

正直「??」と受け取ってしまいます。

そんな節目をアピールするのであれば、自分自身にそれなりの武器がないと、本当にそういう退職理由だとしても面接官は信用してくれてはいないでしょう。

採用にならない可能性もあるのに、節目を理由に既に前の会社を退職してしまっている人の話を聞いているとものすごく不安になる事があります。

最後の職歴から空白期間があっても

最後に勤めた会社の退職日から時間が経っている場合でも、このコロナ禍ですからすんなりと次が決まるとは限りません。

転職しようとしている会社はどんなスキルを欲しているのでしょうか?最低でもOAスキルが備わっていて欲しいと思っているかもしれません。

英語は話せなくても読み書きは高いレベルを求めているかもしれません。

退職した後の空白期間があっても職業訓練や資格取得の形跡があると印象は変わります。

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下調べは周到に

いくつかの企業に転職活動中だと「うちじゃなくてもいいのかな?」と思うことがあります。

その会社のホームページなどはかなり読み込んでくるのは必須ではないでしょうか。それに加えてもし違う業界から飛び込むのであれば、その業界の情報も集めておくべきです。

中途採用は未経験可でもそれなりに即戦力として期待している部分は大きいので、新卒の未経験とは少し意味合いが違います。

受け答えのテンポと長さは重要

個人的な感想かもしれませんが、面接官の質問に対する回答には、長くなり過ぎず質問の答えを的確に話す必要があります。

質問の答えが、答えになっていない人や、答えにたどり着くのに時間がかかる人は採用されづらいですね。一生懸命になり過ぎて、面接官が興味を持っていないのに長々話すのは得策ではないと思います。

的確に答えると書きましたが、あまり言いたくないことを聞かれることも多々あるはずです。ウソを言ってはいけませんが、あまり話したくない部分であれば上手い距離感でさらっと触れればいいと思います。

核心を外したいばかりに長々論点をずらして話している人は結構すぐに分かってしまいます。

コロナ禍での注意点

コロナ禍でとくに感じることは、マスクをしていることで声が小さくて聞き直してしまう人がいます。コロナ禍でなくても、声の小ささは自信のなさにも見えてしまいますし、面接という短い時間での意思疎通に支障が出ます。

私の会社では完全なWeb面接は行っていないのですが、密を避けるため面接官の一部がリモートでの参加をするケースが増えています。

リモートから参加した時に感じたことは、カメラに程よく目線を送る人と全くカメラは見ないで、リアルの面接官しか見ない人がいることです。

おそらく面接に対する慣れの問題だと思いますが、リモート側の印象はこちらにも目を配っているか否かでかなり違いました。

ちょっとしたことですが、もしそんなシチュエーションがあれば意識してみてもいいと思います。

これから面接に臨むには

もし今の会社に在籍中であれば、転職先から内定が出るまで無理に退路を断つ必要はありません。

既に退職されている場合は、上の方でも書きましたが職業訓練や何らかの資格取得があるといいです。その会社と縁がなくても、資格の取得やスキルの習得は絶対に無駄になりません。

結局、その後その会社で働いていくときに、面接官とも業務で接していくことは十分にあり得ます。お互いにこの後、一緒に働いていけそうかどうか判断する場所として、面接の場を短い時間ですが捉えてみてはいかがでしょうか。面接官も同じことを想像しているはずです。

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