猫を飼い始めたら変えていきたい生活習慣。脱走、怪我、誤飲誤食を防ぐために

今まで人間しかいなかった空間では気にしなかったことが、猫との同居生活では通用しないことが実は多々あります。

完全室内飼いで一緒に暮らすのであれば、当たり前のようでも出来ていなかったり、そこまで気を付けていなかったりすることが意外と多いものです。

どんなところに気を付けるべきか、そして変えていくべきかをあげてみました。大きくは下記の3点がポイントになります。

  • 脱走防止
  • 怪我防止
  • 誤飲誤食防止

猫の健康や安全を守ることにつながりますので、これから猫を飼う方や飼い始めたばかりの方は参考にしてみてください。

窓やベランダを開けっ放しにしない

陽気が良くなってくると窓やベランダを開けっ放しにしておくことが多くなりと思います。猫だと開いている窓やドアは簡単にすり抜けていきます。

我が家は中層階のマンションで、窓の網戸は固定されていますので、猫が爪を引っ掛けて開けてしまうことはないのですが、ベランダのドアはどうしても鬼門です。風の通りが良いところなので、大きく開けたいのですが、もし万が一ベランダに出てしまったら、逃げ場もないのでパニックになって落下してまったり隣のベランダを通じてどこかに逃げてしまう可能性が大きいです。

窓を開ける時は、猫の動きが視界に入るようにしてください。外の空気の匂いや鳥の鳴き声を聞くとどうしても興奮するため、突如予期しない俊敏な動きをすることがあります。

玄関の脱走防止

室内飼いだとどうしても心配なのは、玄関を開けた時に逃げてしまわないかというところです。猫扉、猫ドアなどを付けることにより脱走の防止になりますので、飼い始めて不安を覚えたら検討してみてください。

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脱走しなくても人間が外を歩いてきた靴の裏にいろんな細菌やウイルスを連れてきて、そこから感染症に感染するという可能性もあるため、玄関には猫扉をつけて、脱走防止はもとより靴に近寄れる状況をなくす必要があると思います。

過保護と思うかもしれませんが、うちの猫はワクチンを打っていないため、外から感染源を持ち込まないように細心の注意を払っています。

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食べ物の置き場所に注意

猫は食べられるものが非常に限られています。腎臓も弱いので、食べてはいけないものを誤飲誤食してしまうと腎不全などの症状を引き起こしかねません。

テーブルに無造作に食材やお菓子などを置くことは、そういう理由からやめないといけません。人間にとっておいしいものでも猫には毒物になったりもします。

食卓で食事をした後の食器も速やかに片づけることをお勧めします。忙しいなと思うかもしれませんが、我が家の猫は寝室で寝ていたかと思ったら、いつの間にか食卓の上に登っていて、片付けようと思って食卓の上に置きっぱなしの食器の匂いを嗅いでいるということが何回もありました。

醤油とか舐められてしまったらと思うとどうしても早く片付ける習慣がつきました。悪さしようとしている時の猫の気配の消し方は尋常ではありません。

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高いところに物を置かない

壁に棚をつけてインテリアとして小物を飾ったりすることはあると思いますが、猫はチョイチョイして床に落とします。朝起きたら、なんでこんなところに落ちているんだろうと思うことがしばしばありました。

結構高いところでまさか届かないだろうと思っていても、一度ロックオンすると夜通し何とか手を伸ばして落とすことに一生懸命になっているようです。この執念は猫らしい気がします。

軽いものだったり、落としても割れないようなものであればいいかもしれませんが、大切なものであれば残念ですが、壁に限らず猫が直接手を伸ばせるところに飾ってはいけません。

割れたもので猫が怪我をする可能性もありますし、かじったりする可能性もあります。

ミニチュアを結構飾っていましたが、全てショーケースに入る範囲の飾り方に変えました。

冷暖房の調整は必須

家に誰もいなければ今までは、夏も冬もエアコンは当然消して外出していましたが、完全室内飼いにしていれば尚更ですが、温度管理はかなり重要です。

野良猫を真夏に連れてきたので、暑さには相当強いと思うのですが、例えば真夏であれば、戸締りして出かけてしまうと、窓を少し開けたところで熱気しか入ってこないので、車の中とまでは言わないまでも相当な暑さになってくると思います。

マンションであると気密性が高いこともあり、熱はそう簡単に逃げていかないので、クーラーをかけて出かけることが基本になっています。一部屋だけかけていれば、猫が自由に調節して動いてくれるはずです。

冬は暖房をかける必要があるかどうかと思いますが、我が家の猫は普段から布団に潜ったりすることがないので、外から帰ってきて寒そうに丸まっている姿を見ると暖房をかけておかないといけないと思ってしまいます。

高齢になってきたら温度変化には特に注意してあげたほうがいいと思います。

電気代は、夏や冬は一日中つけていることもあり、人間だけの暮らしの時より、はるかにあがりましたが、必要経費だと思っています。

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夏場の蚊には注意

猫は人間よりも体温が高いので、蚊も寄ってきやすいと思いますが、刺されると皮膚病になったりします。耳の裏側とかポツッと赤くなっていたりしてそれを掻きむしってはげてきたりしたことが何度かあります。

気になるのか痒いのか一度刺されると何度も掻いてしまうので、その度ごとに病院に連れて行きましたが、猫にとっては刺される以上に病院に行くという行為に対するストレスが大きいので蚊には刺されないに越したことはありません。

夏場と書きましたが、春から秋にかけて飛び回る蚊には是非とも注意してください。今は、ペット用の虫よけネットや線香も出ていますのでいくつか家の中においておくと安心です。

家具の転倒防止

猫はとにかくいろんなところに乗ります。例えば、テレビもそうですが、薄型だから乗るはずないと思うその想定を超えてくるので注意が必要です。

転倒防止のための対応をしていなかったりするものがあれば、地震対策も兼ねていたるところに設置することをお勧めします。

怖いのは、テレビを倒して怪我をしてしまうことです。日本は全国どこでも地震が多いので、転倒防止の対応はしておいて損はありません。

本棚も2メートルくらいのものがあるのですが、キャットタワー経由で登ってしまいます。猫の体重で倒れたりはしませんが、乗っている時に地震が起きても倒れないようにしておくことは必要だと思います。

余談ですが、この本棚の上から、ソファに向かってジャンプすることが時々あり、いつか怪我をするんじゃないかとドキドキしています。間取りを変えようか迷っています。

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キッチンへの出入り禁止

キッチンには、危険がたくさんあります。鍋に火をかけているところに入ってきたら猫にも危険ですが、それがもとで火事になる可能性もあります。

包丁も置いてあると思いますので、怪我をしてしまう可能性が家の中でも高いエリアになります。

また食べ物もおいてありますので、例えばチョコレートや玉ねぎなどは猫にとって有害物質になるので、食べてしまって中毒症状にならないためにも注意が必要です。

キッチンに入らないように、本来の使い方ではないかもしれませんが、ベビーゲートを取り付けた結果ちゃんと閉めていれば入ることはなくなりました。

家の中は基本は自由にさせてあげていますが、キッチンだけはこういった理由から絶対に入れないようにしています。

観葉植物や花は飾らない

観葉植物は好きなので、いくつかの観葉植物が日常生活の中にあるのは当たり前でした。花をもらったりすることがあれば、花瓶に生けることもありました。

猫を飼うことになれば、植物や花に色々とNGがあるということは何となく頭の片隅にありましたが、ただ漠然と考えるのではなく、何がダメかは頭に入れておくべきです。

花であればユリやアジサイは有名ですが、もし家の中に何か花を飾ってあるのであれば、それが猫にとって有害かどうかは確認しないと猫を危険に晒します。

飾らない、と書きましたが、厳密には飾りたい花や観葉植物が有毒なのか無害なのかきちんと調べた上で考えたいところです。

とは言え、花瓶は倒す可能性もありますし、無害でも観葉植物を齧ることはありますのでそれを頭に入れた上でどうするか決めてもらうことになります。

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雑誌や書類を散乱させない

紙もかなり齧ったりします。メモ用紙とか雑誌の端とか気が付いたらガジガジに切り取られていて無造作に部屋の中に置いたことを後悔することは度々でした。

メモ用紙にめもったところを切り取られている時は中々の絶望感に浸れます。紙の角は特に齧ってくださいといっているのと同じに見えると思うので、散乱しないように片づけることをお勧めします。

猫にとってというよりは、人間にとって気を付けないといけないことかもしれません。

変えるべきポイントは大きく3つ

その家の環境により、やらなくてもいいこと、あるいはもっと対応が必要なこともあると思いますが、共通するのは3つのポイントです。

  • 脱走防止
  • 怪我防止
  • 誤飲誤食防止

どんなに気を付けていてもヒヤッとする場面はあります。大切な猫をつらい目に合わせないためにも3つの視点から検討してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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