この記事は東日本大震災からの10年を振り返った個人的な記事なので、とくにいつもの猫の話は出てきませんが、ご了承ください。
きっと被災の中心にいなくても大地震に遭遇した人であれば、この記憶はコロナと並んで生涯忘れないものではないでしょうか。
とくにお役立ち記事でも何でもありませんが、当時を振り返って文字に残しておこうと思いました。
10年前の今日は東日本大震災が発生しました。被災で亡くなられた方のご冥福を改めてお祈りいたします。
地震が起きた瞬間は都心のオフィスにいましたが、震源地からは離れていたもののその揺れは未体験のもので、デスクトップのPCが倒れたり、エレベーターが止まったりで何かを考える余裕もありませんでした。
少しして事態がただ事でないのはニュース映像などで理解できました。津波の映像はいつみても辛く、その時の空気感に一瞬で引き戻されてしまいます。
その日は、交通機関が麻痺して自宅に帰ることが出来ませんでした。個人的には無理をすれば歩いて数時間かければ帰れた距離ですが、危険もある状況でしたので、会社で一晩過ごしました。ほとんど寝られなかったと記憶しています。
翌朝、公共交通機関はほとんど動いていなかったのでタクシーを見つけて家まで帰りましたが、家族には大変心細い夜を過ごさせてしまい申し訳なかったのですが、お互い無事でいただけで良かったと思います。
職場でも親しかった2人の同僚の故郷が被災されたもののご家族は無事だったことは不幸中の幸いですが、実家は津波で浸水したとのことだったので、被災地の話を直接に聞くことでより生々しく実感したことを記憶しています。
津波が瞬間的に奪っていったもの、原発が終わりなく削り取っているもの、この10年間日本は全力で回復に努めることが出来たでしょうか。まだまだ日本全体で復興支援をしていかないといけない現実があると思います。
毎年3月11日前後には震災関連の特集がテレビでも組まれていますが、震災で生き残った方たちが徐々に語り始めた当時の苦悩や後悔、その傷痕は見ていてどうにかなるものでもなく、戻せない時間を恨めしく思うばかりです。
毎年思うことを書いてみただけなのかもしれませんが、こうして書くことが文字として残り「忘れないこと」につながる。それだけでもきっと大切な事なのではないかと思います。
大好きな氷室さんが当時震災を受けて発表した「IF YOU WANT」は、普段あまり聞きませんが、今日は震災の記憶とともにずっとリフレインしてます。
また明日から頑張ります。
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